林檎
an apple
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私は、いくつかの窯を使って作品をつくっています。
ある窯場には、陶芸家の方が何人かいらっしゃいます。
その一人が、実家から林檎を持ってきてくれて。頂きました。
とても美しいと思いました。
なので、つくりました。
つくりだすと、意外になかなかおもしろくて。
写生みたいな、静物立体素描みたいな。
ちょっと、デザイン・工芸科の受験生って、こんなかなーって思ったり。
生き物、自然界のものと言えば良いのでしょうか。
そういうものを観ながらつくるのもおもしろいです。
私は、その後しばらく、ピーマンやらナスやら鰺の開きとか蟹とか…作り続けることになりました。
素材的にそっくりに創れない部分もあるし、そっくりに創ってしまうと本物らしく無くなってしまう箇所があったり。どういう条件のときにリアリティが高まるのか。
なにか「これは」という思い入れみたいなものがあると創り続けますが、ちょっと創ろうと思って買ってきても、たいてい創る前にほとんどは食材と成ります。
観ても観ても飽きないっていうような高揚するような好奇心の調子が良いときがいい。
写生のモチベーションをいかに高めるか…みたいな。