藤井健仁 彫刻展 超具象 超現代

  
  ◇◇◇◇◇◇藤井健仁彫刻展 『鉄面皮』 Extended◇◇◇◇◇◇

この作品群を観れば 日本にもスゴい彫刻家が居るのだということを間違いなく実体験できます

アカデミックにして新しい正統派具象現代彫刻

「昭和から超現代へ」記憶に残る人物たちの顔面を創っています
顔面彫刻は「鉄」の鍛造と接合、モデリングカービングという 極めてオーソドックスな技法で創られています。
が 
顔や表情を単に似せるということにはとどまらない『何か』が作品には宿っています(徹底的に表面描写してもこういう作品には成り得ない)
巧さと言うより「これでもか」という気概で肉迫して ギリギリの形を創っている藤井健仁氏の造形は
手先の器用さとかセンスでつくられたような巷の作品を一気に突き放す ある意味で精神性の高い作品になっていると思います。
すごい才能だと思います
オリジナルな視点を完遂した藤井健仁本人以外のだれも創り得ない作品
こういう作品が歴史に残ってゆく作品なのだと思います というか現代史を語る上で無くては成らない作品となってゆくと思います。

鋳造作品では表現不可能なこのギリギリ感は、展覧会場で本物を観なければ わからないです。ぜひ 会場へ足を運んでください。写真やネットでは伝えられない本質を造形しようという彫刻、そこにこそ一点一点に賭ける彫刻家の仕事が生きていると思います。「いまさら具象彫刻?」と思うかたもぜひどうぞ、たまげると思います。具象彫刻の活路は、ここにある いやこれこそが具象だと思います 
いわゆる世間にある肖像彫刻とはまったく異質であることが お解り頂けると思います。「美しい」とか「カッコイイ」とか「おもしろい」ということなどを 越えた魅力があります
だれもが初めて体験する種類のこころの動揺。
得体の知れぬ「なにかが居る」…
まず会場に一歩踏み込むと 作品そのものの存在感が放つ圧倒的な力に「うっ」と来ます(笑)。
そして さらに接近して作品を観ると芸術家の創作の経緯に泣けます。



会場には 藤井さんご本人がいらっしゃると思いますので 熱くて深いお話が聴けることと思います


◇◇◇◇◇◇会場期間など
藤井健仁彫刻展 『鉄面皮』 Extended


☆開催期間 2008年8月9日から 8月24日(日曜日)まで

☆開廊時間 11時〜 18時30分

無料

☆会場 
ストライプハウスギャラリー
〒106-0032 東京都港区六本木5-10-33-3F
TEL:03-3405-8108 FAX:03-3403-6354

地下鉄六本木駅から徒歩


以下参考 2004年個展「鉄面皮」
彫刻家藤井健仁の触覚(あるいは逆鱗)に触れたマスクたち
彫刻刑 鉄面皮
Sculpture Punishment
2004.08.06-30
http://striped-house.com/2004.08.html