とり と そら

「かけがえのないもの」は 金では買えない
物も街も道も社会も川も海も山も空も自由も安心安楽も遊び場も なにもかも金で買い取られてしまう 
そして 彫刻家橋本平八には、絶対に成れない 生き方も真似できない
どうしよう…
だけど、だけど、だからと言って、なんら怯むことはないのではないか。世界は いまもなおのこと「かけがえのないもので満ちあふれている」ではないか。
自分は どこのどこを、なにのなにをみているのかということ。
大金持ちが世界の全てを買い尽くしたとしても 「かけがえのないもの」は買えはしない



かけがえのない意志 かけがえのない想い かけがえのない旅
光 水 重力 とき けはい  とまらないもの 触れないもの みえないものの多くは「かけがえのないもの」



世界のなかで「かけがえのないもの」だけが 人々のものだ
そしてだれもが ここへの横暴な侵害をゆるしてはならない
「かけがえのないもの」を死守するのだ 
いや 守らずとも「確かに在る」ことをしめしつづければいいわけだ



ここは 招き会うところ わかちあうところ



かけがえのない世界に行くと 泉は 枯れることなく 無限に沸いているのだし



世界へ解き放たれている  鳥たちは
そうだ 世界へと解き放たれた鳥たちこそが 今 ここを創るのだ