和歌山市 小野町デパート 緒方敏明 展覧会




儀式に向かう家族


 ずんずんずんずん歩く感じ


  いい太陽が来たので 空き地でロケハン
 この大きさの象 その世界へ はいってゆく
 ぼくたちも 小さなロケ隊
 太陽光の動きに合わせて いくつかの作品を撮影する



  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 緒方敏明 展覧会について


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇緒方敏明 展覧会

「とりの とぶ たかさ」
   ancient

会期 9月26日から10月12日まで

休館日 9月30日 10月6日・7日

開館時間 朝11時から 午後6時まで

会場 小野町デパート

和歌山市小野町3-43 西本ビル

電話 073-425-1087




会場の「西本ビル」は、昭和二年築 前の大戦で焼け残った 移築もせず 記念館にも成らず 今も社会生活と現場共存する『現役ビルディング』です。
古いはずなのに新しい気持ち どうか 一度体感してみてください 


西本ビル
http://www.nishimoto-jp.com/


小野町デパート・ブログ
http://onomachi.jugem.jp/

小野町デパート
http://www.onomachi.jp/main/?page_id=2


  

   ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



展覧会をおこないます


 以前から想い創っている世界があります 「しろいまち」と いいます
 
 今回は 「しろいまち」の 歴史について考えています
 器も その当時から 使われているものを創っています

「いにしえ」というニュアンスの単語が、ほしかったのですが。「ancient」にしました

 邦題は「とり の とぶたかさ」です

 世界は もしかしたら こうだったかもしれない そのような「想い」に行って その体感をつくっています



   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




世の中は風化してゆく出来事で溢れているかもしれない
しかしながら ときとともに輝きを増す記憶は糧となるだろう



素晴らしきことは いつまでも新しい
いつも自らとともにあるから
なにも古いものなどない
石垣も家も 
人が住めば家は息をふきかえす



巷では 遅れている人とか 古い人とか言うけれど
遅れているひとはいない  人は古くならない  古いひとなどただのひとりもいない
ひとは傷つく
ひとは老いる
けれども なお人はあたらしい
だれひとり時代遅れにも成らず 老若男女もれることなく だれもがみんなあたらしい
今よりも一秒未来を生きている人も 今よりも一秒過去を生きている人も ただのひとりもいない
ときとしてわたしたちはバラバラに居るように見えるけれど
たった今産まれた赤ん坊も 明日旅立つ老人も
世界中のすべての人が寸分の違いもなくまさに時代の最先端を一緒にいきている


だから 人は いつもあたらしい



あのまちのじかんと 此処の時間はちがうのだろうか
たぶん それぞれのひとには 絶対に壊れないじかんというものがある
海たる海 空たる空 は いま ここにある



記憶をたぐるときに光がやってくる
古からの光に足下を照らされて いまを生きている 



もしも 今 失うことがあるとすれば
失ったものをそのままに知ることによって
この記憶を光にして また未来へと投げることはできないものだろうか